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【クール】村上春樹風にDTPを語るスレ【感傷】

1 :氏名トルツメ:03/02/09 19:21
今日、営業が持ってきたのは、スーパーのチラシの仕事だった。
クラがデザインしたものを出せという。データを見てみると
一太郎のファイルだった。
オーケー、まあいい。これが高度情報化社会というものなのだ。
一太郎のファイルは一太郎のファイルでしかない。そしてそれを
組み直すのは僕だ。
やれやれ、と僕は思った。今夜も徹夜だ。もう何日家に帰って
ないんだろう。薄れゆく意識の中でバカクラとバカ営業の顔が
交差した。
2003年のとある一日。BGMは『雨に濡れても』・・・

2 :氏名トルツメ:03/02/09 19:25
僕は思ったんだ、きっと昨晩の別れ際のあいつの顔が
何だかさみしそうに見えたのは、月のあかりのせいだけじゃないって。

3 :氏名トルツメ:03/02/09 19:30
ぼくはくしゃくしゃになった校正紙を丁寧に皺をのばしながら
吐息と一緒に一枚ずつ机に並べてしばらく眺めていた。
どれくらい時間がたったろう、気づかない間にぼくの斜め横に
バイトのミイ子が立っていた。

4 :氏名トルツメ:03/02/09 19:40
「これがあなたのレーゾンデートル(存在意義)なのね」と言って、
彼女はその校正紙に手を添えた。
「ああ、でも大したものじゃない。こいつが僕の存在意義なら、
今頃上野動物園の象は空を飛んでるよ」
僕は少々混乱していた。

5 :氏名トルツメ:03/02/09 19:51
「おい、最近顔色が冴えないぜ」とジェイは言った。無理もない。
僕はもう3か月も家に帰っていないのだ。おまけに残業代なんて
出たためしがない。
「ああ、わかってるよ」僕はため息まじりにつぶやいた「でも仕方
ないんだ。有能なやつらはどんどん引き抜かれてるよ。これが
市場原理ってやつさ」
ジェイは神を見るような、哀れみの表情を浮かべた。

6 :氏名トルツメ:03/02/09 19:53
ぼくがミイ子と最初にあったのは、そう、上野動物園の象のオリの前だった。
ミイコは象の飼育係と何やらもめているようだった。
彼女は象のオリの前に「絶滅種モナーを救おう」
って書かれた小さなフライヤーを貼ろうとしていたのだ。
そのフライヤーはどこにでもあるゴシック体で組まれたチープなものだったが
丁寧に組まれた文字をみていると、何だか「モナー」を救わなくては
ならない気持ちになった。
「ぼくのところでバイトしないか?」

7 :氏名トルツメ:03/02/09 19:55
以上、村上春樹に感化されてる最中の>>1でした。

8 :氏名トルツメ:03/02/09 19:57
ぼくは君の作ったフライヤーを見て、思ったんだ。
春のひだまりの中で、モナーと抱き合って
一日中ムツゴロウさんごっこをやれたらどんなに幸せだろう。

9 :氏名トルツメ:03/02/09 19:58
良スレのヨカソ。

10 :氏名トルツメ:03/02/09 20:33
理不尽な仕事もプロである以上きっちりこなす。これが僕のポリシー
だった。過去形になっているのには理由がある。
バカな客や営業の注文にこれ以上我慢ができなくなったからだ。
僕は中古のワーゲンを買った。
会社に突撃する準備ができた・・・

11 :氏名トルツメ:03/02/11 23:02
「君は君のやり方で踊ればいい。
 僕は僕のやり方でやっていくよ。
 会社に突っ込む? いいんじゃないか。
 そう、それもまた一種の雪かきのようなもんだ。
 誰かがやらなくちゃいけないんだ。
 そうやって社会との繋がりを感じればいいんだ」
 ジェイはピーナツの殻を撒き散らしながらしゃべった。
 それは本来僕の台詞のように聞こえた。


12 :村下夏樹:03/02/11 23:07
 その夜だった。再び羊男がやってきたのは。


13 :氏名トルツメ:03/02/12 00:35
DTP的雪かき、それがどんなものか、僕にはよくわからなかった。
僕はビールを飲みながら、社長の顔を思い浮かべた。
それはとても醜い顔だった。
そのときだった。僕にはDTP的雪かきの意味がはっきりした。
醜い顔は消せばいいんだ・・・

14 :村下夏樹:03/02/12 02:05
 羊男は抑揚のない不思議なしゃべり方をした。
「そう醜いものは消せばいい。
 それは君がやるべきことではないかもしれないが、
 君がやったからといって誰かに非難されることでもない。」
 羊男の言葉は何故か僕に双子の姉妹を思い出させた。
 そして頭のすぐそばで双子の姉妹はユニゾンでささやいた。
「さあ、決行よ。」


15 :氏名トルツメ:03/02/12 05:19
僕はスキャナで取り込んだ社員旅行の写真から、社長の姿を取り除いた。
僕のフォトショップを操る腕はなかなかなものだった。
まったく自然な仕上がりに、僕は一人満足した。

16 :氏名トルツメ:03/02/12 17:41
>>15
終わっちゃったじゃねえかYO!!

17 :村下夏樹:03/02/12 23:51
オーケー。君のリクエストに応えよう。
確かにここで終わらせるわけにはいけない。
いや、ここで終わらせたらいけないんだ。
僕はどうやらきちんと話さなければいけないようだ。
やみくろのことに関して。


18 :氏名トルツメ:03/02/13 00:41
1993年、僕は美学校2年生だった。


19 :氏名トルツメ:03/02/13 12:08
ぼくが彼女に最初に出あったのは、そう、学長の銅像の前だった。
彼女は銅像近くで職員と何やらもめているようだった。
彼女は銅像の前で「2chネラーを集う」
って書かれた小さな名刺を何枚も貼ろうとしていたのだ。
その名刺はどこにもない明朝体で組まれたシックなものだったが
雑に組まれた文字をみていると、何だか「2chネラー」を集わなくては
ならない気持ちになった。

「ところで2chネラーっってなんなの?」

20 :氏名トルツメ:03/02/13 12:16

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     /          ̄ ヽヽ   \ 
    /             ぷっ


21 :氏名トルツメ:03/02/13 17:52
1993年、タロウはその時代主流だったPC-98を買い換えるためにアキバに出かけた。
「進んだ人たちはDOS/Vってパソコンを使ってるらしい・・」
試しに98以外も見てみようか・・・

そこでタロウが見たモノは

1. 何だか高そうで近寄りにくいキャノン系販売店
2. 店員が量販店の隅っこで花子を縦横無尽に使ってきれいな会報をつくるデモ

果たしてタロウの将来は!!


22 :氏名トルツメ:03/02/13 17:53
(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?(゚Д゚)ハァ?

23 :氏名トルツメ:03/02/13 17:57
1. Mac LCII
2. PC9821

24 :氏名トルツメ:03/02/13 21:09
よくわからないな
僕はそう思ったけど、もちろん黙っていた。
彼女が、このスレに興味を示したことは彼女の髪の毛の
襟足のカールでわかる。
やれやれ、このスレに続きを書いてくれる人なんか
いるもんか。
傘を忘れた事に気づいたけど、もちろん黙っていた。


25 :氏名トルツメ :03/02/13 21:18
傘とは雨を凌ぐ道具である。
クォークとは編集を助ける道具(ツール)である。
果たしてそうなのか?邪魔されてるだけじゃないのか?
自問自答は僕の中で延々と続いた…

26 :村下夏樹:03/02/13 23:02
 そんな自問自答を続けながら歩いているときにそのおじいさんに会った。
 彼は丁寧に名前と住所を名乗り、(誰がただの通りすがりの人間に向かって
そんな丁寧な自己紹介をする?)、猫を探していると言った。
 2丁目だか3丁目の渡辺さんだか田中さんの家の猫を探しているという。
 しかし僕には2丁目と3丁目の区別すらつかないし、ましてや猫の区別など
つくわけがない。(名乗りはしないまでも)丁寧に知らないむねを伝えてから
駅への道を急ぐ僕の後姿ににおじいさんは言った。
「もしお帰りが夕方になるようでしたら、どこかで傘を買われたほうがいいで
 ありますよ。」

27 :村下夏樹:03/02/13 23:07
 傘? たしかに空はどちらかというとどんよりと曇っているが、雨が降り
そうにはない。雨が降るのかいと聞くと、
「夕方にマックが降ります」
 マック? おいおいハンバーグなんか降ってきてたまるもんか。
 やれやれただの耄碌したおじいさんだ。僕は駅へ着いた頃にはもうすでに
そのことを忘れてさえいた。たしかにハンバーグは降らなかった。
 ハンバーグは降らなかったんだ。


28 :村下夏樹:03/02/13 23:16
平成○○年二月十四日 △△新聞・朝刊
「空からMACが降ってきた!?」
 昨日午後五時頃、東京新宿区新宿で空から多数のパソコン・
マッキントッシュが降ってくるという椿事があった。
 たまたま通りかかった印刷会社経営・鈴木道雄さん(五六)
をそのうちの一台が直撃、ほぼ即時状態だった。
 いったい何故パソコンが空から降ってきたのかその原因は
まだわかっていない。製造元のアップル社(東京・新宿)で
も皆目予想がつかないという。その時間に近辺を航空機等が
飛行していた事実もなく、警察も途方に暮れている。
 落ちてきた総数は147台。ウイルスの危険も考えられる
ことから新宿署では触らないよう呼びかけている。


29 :氏名トルツメ:03/02/13 23:18
このサイトは広告収入がすごいです(私は月に2万円の時もありました)
絶対儲かるから登録してみて
http://www.cashfiesta.com/php/join.php?ref=yamashita-y


30 :村下夏樹:03/02/13 23:18
即時状態>即死状態

31 :氏名トルツメ:03/02/14 00:07
「とにかく不思議な光景だったわ」と彼女はキャラメルマキアートをすすり
ながら言った。「なんて言えばいいのかしら。MacによるManのためのショー
とでもいえるわね。お祭りよ!Winなんて糞だわ。ジョブスは神になったん
だわ!」
スターバックスの僕らの席だけが別世界のように思えた。
僕は彼女がMac信者であることを知った。

32 :氏名トルツメ:03/02/15 00:39
でも、実際彼女がどのくらいのMAC信者であるのかはわからない。
いったい、この世にMAC信者って本当にいるのかい?
僕の頭は混乱していたが、彼女のキャラメルマキアートがちっとも
減っていないどころか増えていることを見逃さなかった。


33 :氏名トルツメ:03/02/15 00:49
人間には人間の実存が、キャラメルマキアートにはキャラメル
マキアートの実存がある。
サルトルならそう言うかもしれない。
よくわからないが、液体の増加をうまく説明できる理論を、僕は
見いだす事ができなかった。
これなら彼女のことをmac信者と考えていたほうがまだましじゃないか、
僕は心の中でそうつぶやいた。

34 :氏名トルツメ:03/02/15 00:53
そして、いつの間にかちゃんとストーリーがつながっていることに
僕は少しだけ感動した。
「やればできるじゃないか」
僕が初めてスーパーのチラシを作ったときの先輩の言葉が心に浮かんだ。
その先輩は去年末、残業地獄の果てに、山の中で首を吊った。

35 :氏名トルツメ:03/02/15 04:47
僕は先輩が逝ったその山を訪ねてみることにした。
地図で調べると、標高が高い山ではなかった。これならハイキング程度の
装備で十分だ。
理由があったわけではなかった。なぜか無性に行きたくなったのだ。
僕はリュックに、お供えとして用意したDICのカラーチップを詰め込んだ。

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